私には貴方だけ


私は笑顔で人の間をすり抜け、ステージに立つ。





隣にはお父様がいる。





「皆さん、本日はお忙しい中来ていただき誠にありがとうございます。本日はーーーーーー」






お父様が喋り出すと、一瞬で静まる会場。





ステージから会場を見渡して居ると、怜夜様達を見つけた。






怜夜様と目が合って、微笑み合う。






あとで挨拶に行かないと。






お父様の挨拶が終わって、私は招待客に挨拶をしに行く。





お父様とお母様と一緒に。





後ろにはアランが控えている。






大企業の社長から芸能人、デザイナー、アーティスト、などたくさんの職業の親を持つその息子達と私は挨拶がてら世間話をする。






ここに居るのは全て男性であり、女性は私とお母様だけだ。





「姫奈様、是非息子と婚約して下さい」






「考えておきますね」






そわな会話を何十回も繰り返して、やっと解放された。