私には貴方だけ



が、


パシッ


アランにまたも遮られる。



「ちっ」



「アラン、怜夜様は大丈夫です。」



「……わかりました。」



私が許可を出すと掴んでいた手を離したアラン。



「ねぇ、状況が全く読めないんだけど?」



「この美少女何者なんだよ!早く俺に紹介して!」



「「「あ………」」」


「…………」



茶髪の方と赤茶の方の存在を忘れていましたわ。



「まぁ、取り敢えず座ろうか。」


お兄様が進行して話を進めるらしい。