学校を出て溜まり場に行く。
「「「こんにちわ!」」」
中に入ると面子の皆さんが挨拶をしてくれる。
私達も挨拶を返して、二階にあるいつもの部屋に入る。
各自自由に過ごしていると、
♪〜♪〜♪〜
私のケータイが鳴った。
「少し席を外しますね。」
「あぁ。外に出るなよ」
「わかりました。」
部屋を出て通話ボタンをタップする。
「もしもし」
ー「姫奈、少しいいかしら?」
電話の相手はお母様だった。
「はい。大丈夫です」
ー「婚約者候補を決めるパーティ、一週間後に開くことになったの。」
「…そう、ですか」
ー「婚約者決めるんだから万全の体調で望みたいでしょ?だから今からエステに行ってコンディション整えましょう?」
「今から、ですか?」
ー「そうよ」
テンションの高いお母様。
なんだか急にパーティへの実感が湧いてきた。