私には貴方だけ


「大丈夫ですよ怜夜様。気にしないで下さい。」






「でも……」






「ただの擦り傷です。すぐに治りますよ」







「本当にごめん……」







「もういいですって」







「あぁ……」






俺は下がりまくったテンションのまま姫奈の車椅子を押して病室に戻る。







車椅子からベットに戻るため、ナースコールでまた看護師さんを呼ぶ。






「おかえりなさい二人とも。探検は楽しかった?」