私には貴方だけ



「イギリスに行ってから、頑張りました。」



「そうか…良かった。良かった……」



私の肩に顔を埋め、震えているお兄様は多分泣いてらっしゃる。



少しして落ち着いたお兄様は、私から体を離す。



「立ち話もなんだし、部屋に入って?」



「失礼します」



「………」



部屋に入ると、ドドンと存在感のある書斎などによくある机を中心に

デカイ机にソファ、テレビに冷蔵庫など生活出来る空間が広がっていた。



「そこ座って」


ソファに座るよう施されてアランと並んで座る。