私には貴方だけ


邪魔しちゃ悪いと思って素直に退散することにした。





次の日




今日も学校が終わってから直で病院に行く。





「姫ー奈ー!やっほー」





機嫌の良い真白。






「あっ、こんにちわお兄様、怜夜様。」






病室に入ると、本を読んでいた姫奈が居た。






読んでいた本は6歳が読むような本ではなくて、大人が読むような分厚くて難しい本だった。






「昨日はすいません。お見送りも出来なくて。」






「気にするな。今日はなんもないのか?」






「はい。今日は何もありません。なのでゆっくりして大丈夫ですよ」






「おっしゃぁ!姫奈はなんの本を読んでたんだ?」







「これですか?これはSF小説です。」







「SFかぁ……難しくね?」