私には貴方だけ


コンコンコン




「はぁい」





真白が落ち込んでいると、部屋がノックする音が聞こえた。






「こんにちわ姫奈ちゃん」






「こんにちわ先生。今日もよろしくお願いします。」






入ってきたのは50代くらいのおばさん。






「あれ?この子達は……」







「私のお客さんです。すいません。勉強の時間なので今日はこれで……」






言いずらそうにしている姫奈。





このおばさんはもしかして家庭教師なのかもしれない。





「じゃあまたね、姫奈。明日も来るから!」






「俺も行く」





「さよなら怜夜様、お兄様。」