私には貴方だけ


「俺は7歳。怜夜は8歳だよ。」






「そうなんですね。みんな一個ずつ歳が離れてるんですね」






「あぁ。姫奈はなんで病院に居るんだ?何処が悪いんだ?」







俺の質問に、姫奈は困ったように笑う。






「産まれつき、身体が弱いんです。少しでも気分が上がると今みたいに咳をしますし、酷い時には発作も起こります。だから私は病院に"暮らしてる"んです。」







「病院から、出た事ないのか?」







「ありません。」






これには俺も真白も驚いた。




6年もの間病院から出た事がないなんて……あり得ないと思った。