扉の前に立って5分。





「早く開けろよ」






「だってなんか緊張するじゃんか」







「はぁ……ったく」







ガラガラガラ






「あっ、ちょ、怜夜!」





面倒くさいからウジウジしてる真白の代わりに扉を開けた。






「誰、ですか?」





病室の中にはデカイベットとドレッサー、机にソファに冷蔵庫にテレビ、洗面台に風呂にトイレ。





生活出来るだけの空間が揃っていた。





ベットに居たのは真白と同じハニーブラウンの髪の毛をした女の子。






くりくりした大きな瞳に、ピンクの唇。
色の白い肌にソプラノの甘く高い声。