『ジャスティン。お久しぶりですわ』
友好的な笑みを浮かべる姫奈。
「ちっ」
思わず舌打ちしてしまう。
誰だその男。
妙に親しくしやがって。
『あぁ。連れがいるのか。あっちで話さないか?』
チラリと俺たちを見て、勝ち誇った笑みを浮かべたジャスティンとか言う男。
さらに気にくわない。
「皆さん、少し失礼します。」
「いってらっしゃい姫奈。」
真白に見送られ俺たちの元を離れた姫奈。
あいつ……さりげなく腰に手を回しやがって。
「なにあの男!ちょー失礼!」
「アランあいつ誰だよ!」
意外にもこの場に残ったアラン。
いや、その事はいい。
『姫奈様とジャスティン様、お似合いね』
『お二人が結婚するのいつかしら』
『時間の問題よねぇ』
『羨ましいわぁ』
それより、近くにいたマダム達の会話が気になる。