私には貴方だけ


朝食を終えてパーティの準備をする。





アランは怜夜様達にパーティで着る服を渡しに行っている。





『お嬢様、それでは失礼いたします』






メイドさん3人が私の着替えだったり準備を手伝ってくれる。





服を脱がされ、薄いピンク色のシフォンドレスに着替えさせられる。





次にドレッサーの前に座らせられ、髪の毛をやるメイドさんとメイクをするメイドさんに分かれる。






私はさせるがままで終わりを待つ。






『お嬢様、出来ましたわ!』


『まぁ素敵!』


『お美しいですお嬢様!』






なにやら興奮した様子のメイドさん達。





鏡に映る私は、いつもより少し綺麗になっていた。





ドレスに、複雑な結び方をされた髪の毛。いつもより念入りにされたメイク。





パーティのときはいつもこうだから、慣れていると言えば慣れている。