私には貴方だけ


わいわいと話していると




「お嬢様、お祖母様がご到着致しました。」





使用人の一人が伝えに来てくれた。





「えぇ。わかったわ。お通しして。」





「畏まりました。」






一礼をして出て行った使用人。





「なんか緊張するなー」





「マダムに会える!」





ガチャ




扉が開くと、緊張が部屋に一気に走る。






『姫奈』




『はい。お祖母様。お久しぶりです。』





『1ヶ月ぶりね姫奈。真白もこんなに大きくなって……』





黒に赤色の刺繍が入ったドレスを着て登場したお祖母様。