私には貴方だけ


「怜夜様……」




「ん?なんだ姫奈」





「私、似合ってますか?」





何も言われないと不安です。




一瞬チラ見して、次を施す怜夜様。





お兄様達は似合ってると言ってくださるけど、怜夜様は何も言ってくれない。





もしかして似合ってないだろうか?





「姫奈、こいつ口下手なんだ。照れてるだけだから許してやって」






俯いていると、お兄様が怜夜様と肩を組んで言ってくれた。





「おい真白」





「怜夜、口に出して言ってくれないと何も伝わらないよ?」






「ちっ。姫奈、とても似合っている。」






「ありがとうございます怜夜様」