私には貴方だけ


『試着いいかしら?』





『ええ!是非とも!』





「まずはこれな」





怜夜様が差し出したのは10着ほどのワンピースだったりブラウスだったりの洋服。






先が遠くなりそうだ。





お兄様もそうだけど、怜夜様まで私を着せ替え人形のようにするのかしら。





まぁ、別にいいのだけれども。





「着ました」





「うん。次。」





「着ました」





「次」





「……着ました」






「次」