私には貴方だけ


「なんか高そうなお店……」




一応高級ブランドなので、それなりのお値段はします。




だから怜夜様に買ってもらうのは少し気が引けます。




「選んでやるから少し待ってろ」




『いらっしゃいませ姫奈様。』





『久しぶりです』





ここの常連客だから、店員さんには顔を覚えて貰っている。




『日本から帰ってこられたのですか?』





『えぇ。一時帰国なの。暫くは居るつもりです』





『まぁ!それは良かったです。今日はお連れ様が……?』





『日本人さで出来た友達と、私の兄よ』





『もしかしてあの方が姫奈様の?』




『よくわかったわね』