私には貴方だけ


『ありがとうございました!』





店の外まで見送ってくれた優しい店員さん。





「次は姫奈の服な。」





「私は大丈夫ですよ」





「俺が買ってやる」






「そんなこと……」





「姫奈、怜夜に甘えてあげて?」





「……わかりました」





頑なに譲らない怜夜様に折れた私。





てことで、私がいつも買っている服屋さんに移動する。