私には貴方だけ


心臓がバクバクして煩い。




多分顔も赤いと思う。




「お嬢様から離れろ変態」




持っていたお盆で怜夜様の頭を思いっきり叩いたアラン。




「いってぇ!なにしやがるてめぇ!」





「ふん。お嬢様に抱き着くな変態。お嬢様が汚れる。お嬢様、大丈夫ですか?」





起き上がった怜夜様は叩かれた頭を痛そうに抑えている。





機嫌も最高に悪い。




私を間に挟んで言い合いしている怜夜様とアラン。