二階に上がり、真っ直ぐ行くと、職員室と書いてあるプレートが見えた。


「石田先生。編入生が来ましたよ。」



「はい!」


石田先生と呼ばれて、私たちの目の前に来た先生は多分20代後半の比較的若い先生。


なにより顔が整っている。



一礼をすると、


「担任の石田だ。なにかあったらすぐに言ってくれ。」



「わかりました。」


「はい。」



熱血気味の先生に少し圧倒される。



「んじゃあ私はこれで。」



理事長はそう言って去っていった。



「じゃあ歩きながら説明するな?」



「はい。」


「………」