「今日は特に予定がないのでゆっくりしていて下さい。」
「姫奈の部屋は何処だ?」
「私とアランの部屋は二階です。」
「そうか。」
「夕食の時間になりましたら呼びに行くので、それまでごゆっくり。」
「あぁ。」
私の頭をポンポンと撫でて部屋の中に入っていった怜夜様。
「お嬢様、長時間の飛行機で疲れていると思うので部屋でゆっくりして下さい。」
「えぇ。そうするわ。」
二階に降りて、今まで使っていた自分の部屋に入る。
1ヶ月使って居なかったのに、部屋にはホコリ一つなく綺麗なままだ。
きっと使用人が綺麗に毎日掃除してくれているのだろう。


