「お嬢様、校舎まで少し歩きますが大丈夫ですか?」



「大丈夫よ」


「車は中に入ることが出来ないのですいません。」


「運動がてら歩きましょ?」



「はい。」



校舎に向かって歩き始めて10分。


やっと着いた。



校舎の中に入るとスーツを着た白髪の老人が待っていた。



「ようこそ。南ヶ丘学園へ。私は理事長の樋口です。」



「初めまして。」



「初めまして。」



「職員室まで案内しますね。」



「お願いします」



何故理事長直々に案内してくれるのか分からないけど、校舎を迷うよりは良いかもしれない。