「ダメだ」




「何がですか?」




難しい顔をする怜夜様。




「一人で行動してたら、いつ何処で襲われるかわからない。
危険だからイギリスに行くな。」





「俺が守るから大丈夫に決まってんだろ。」





「その大丈夫が命取りになるんだ。」





睨み合う怜夜様とアラン。




「じゃあ………」




「なんだ?姫奈」




「皆さんも一緒に、イギリスに行きますか?」





「行きたいな」



「行ってみたーい!」



「おっしゃぁ!金髪美人待ってろー」





私の案に乗り気なお兄様達。




「それがいいな。」




「でも、全員でここを空けるのもな……」




「幹部候補のやつらに任せればいんじゃない?
本当に俺たちの後を任せていいかテストにもなるし。」




「それがいいな。初イギリスー」