小さい頃、家に一時的に帰っていた時にも、こうやって眠れない日はお兄様のベッドで一緒に寝ていた。 懐かしい思い出だ。 「こっちおいで。」 ベッドに潜ったお兄様の隣にモゾモゾと入る。 ギュッとお兄様が私を抱きしめると 「おやすみ姫奈」 自然と眠気が襲ってきて、私は目を閉じた。 その日はとてもいい夢が見られた。