「じゃあ次行きます!イギリスにはなんで姫奈さんだけ行ったんすか?」
「イギリスには元々、療養の目的で行ったんです。
なのでお兄様にはお兄様の生活がありますし、お父様もお母様もお仕事があるので私だけ行きました。」
「へぇ、そうなんすね」
「じゃあイギリスから帰ってきたって事は、もう治ったって事っすか?」
「いえ、治っては居ません。あくまでも昔より良くなったって感じです。」
「じゃあどうして……」
「私には日本に帰ってきてやらなければいけない事があるんです。」
自嘲的に私は笑う。
そう。やらなければいけない事があるのだ。
泣いても、どんなに嫌でも、何してもやらなければならない私の役目が。


