挨拶を済ませて、先ほどの部屋に戻る。
「アラン、君すごく強いね。なにかやってたの?」
「まぁ色々とかじった。」
私も詳しくは分からないが、アランは喧嘩だったり護身術だったり色々と武術を習っていた。
おかげで私を一人で守れる位に成長した。
「そうか…姫奈を護ってくれる強い人が居ると俺たちも安心だよ」
優しい顔のお兄様。
「あぁ」
アランもお兄様には嫌な顔一つしない。
「姫奈、時間は大丈夫か?」
時刻は午後7時。
いつの間にかそんな時間が経っていたのか。
「帰りますね。」
「わかった。送る。」
「迎えの車を呼んでるから平気だ。」
「ちっ」
やはりアランと怜夜様は相性が合わないらしい。


