そんなこんなで準備が終わりやっと出かけられる状態になった

ガチャ

美咲は勢いよくドアを開けると

「何してるの?行くわよ」

外に駆け出して行った

スタイルのいい美咲にはオレンジのTシャツに黒の短パンがよく似合っている

対照的な私は白のTシャツに灰色の薄いパーカーを羽織って紺色のジーンズ

「司、相変わらずダッサイ服ね」

「地味な私にはこれくらいの服がお似合いだからいいの」

私は美咲みたいに可愛くない

それに、美咲だってそんな服着ていたら又・・・・

「まあ、いいわそれより見てよ今日の私の顔」

グイッと顔を近ずけてくる

何?

いつもの美咲と違う顔に顔をしかめる

「何よ、その顔」

私の反応が気に入らなかったのか美咲も顔をしかめる

「何で今日は化粧をしてるの?いつもは絶対にしないのに」

いつもの美咲なら化粧なんて絶対にしないのに

それも、人通りの多い所にしていくなんて

どうしたんだろう

「それは、秘密よ」

そう言って美咲は私の手を引き

「早く行くわよ」