学校につき私達は教室に向かった

説明会でも一回来たことがあるけどここの学校の校舎内はとってもきれいだなと思う

まあ、それもそうかこの学校は私と美咲が通っていた中学校から結構離れたところ

もう二度とあんな場所へは戻りたくない

もうあんな思いはしたくない

彼氏も家族も友達もそんな上っ面だけの物はいらない

皆、本当のことを知ったら消えてゆく

私には美咲がいればそれでいいんだ

「司!前見て!」

急に美咲に大きな声で呼ばれて前を向くと

ドンッ

私の顔は壁か何かに衝突した

痛い

「すいません」

ゆっくり顔を上げると

「気をつけろ」

冷たい目で私を見下ろしている黒髪の背の高い目つきの悪い男がいた

「はい」

あまりの迫力に私は彼から目を背けてしまった

「ちょっと司大丈夫?」

慌てて駆け寄ってきてくれた美咲は

もう少し周りを見て行動しなさいよーと私を心配していた