「言って、おくがもし司の友達が本当にアイツといたら分かってるよな？」

ニヤッと私を見て笑う

「分かってます」

売り言葉に買い言葉

：コール：をタップした

プルルル、プルルル

『もしもし？』

いつもどうりの美咲の声

良かった

少し安心した

『今、どこ？』

『今？今は雑貨屋さん』

『もうそろそろ帰る？』

『いや～そうしたいんだけどさ、さっき凌と付き合い始めちゃったからさー、ごめんだけど今からデートなの』

嘘

美咲に彼氏？

付き合い始めた？

今からデート？

『そう、楽しんできて』

『うん、じゃあ又家で』

ツーツーツー

そう言って電話は切れてしまった