チュンチュン

小鳥のさえずりが聞こえベットから静かに体を起こす

そっと自分の唇に触れ

「意味わかんないし」

昨日の出来事を思い出す


****************


あの後ケーキを食べ終わった私と沢村さんは店を出た

「では、私はこれで」

と言って立ち去ろうとすると

ガシッ

「どこに行く?」

また腕を掴まれた

しつこい

「何ですか?」

眉をひそめ振り返る

「まだ帰るな」

「私、友達と来てるんです」

適当な言い訳を作って帰ろう

友達が来てると知れば返してくれるだろう

友達来てるのは本当のことだし

「じゃ、そう言うことなんで」

手を振りほどこうとしたら

「心配ない、お前と一緒に来た奴の相手ならアイツが相手してる」

「それって、男の人ですか?」

もし男の人なら・・・

「あぁ」