短い廊下を抜けると

「ここだ」

沢村さんが前をどくと

いちごの香りと一緒にたくさんのいちごの光景が広がった

「・・・」

すごすぎて言葉が出ない

あたり一面に広がるいちご

真っ赤ないちごや薄いピンク色にいちご白いいちごまで

ここはいちご天国

「ここにあるいちご好きなだけ食べていいぞ」

「ホントですか?」

好きなだけ食べていいなんて

幸せすぎる

「あぁ、俺は先に席に座っとく」

「はい」