はじめましてを何度でも。


「つぎ、どこ行こうか‥‥」


誰ともなく呟いた言葉に、みんなが頭をひねる。


「彩、どこか行きたいところとか、ある?」


どうせ行くなら彩が行きたいところがいいな、と思って聞いてみた。


「うーん‥‥特にない、かも」


‥‥撃沈。


「あ、あそこは?
山の上の神社!
あそこから見る夕日綺麗じゃない!」

「うへぇ
三輪お前今から山のぼれってかぁ?」

「純太の意見にさんせーい!」

「圭はただ面倒くさいだけだろ

確かにあんだけはしゃいだ後じゃきついかもなぁ」


それに、今日は父さんが早いらしいから夕飯の支度もしないとだし‥‥



「えぇ!
でもすっごい綺麗なのに、みんなで見に行こうよ!」