途中で純太も合流してみんなで川へ向かう。
昨日もそうだったけど、彩からしたら今日も俺達と彩は初対面。
それなのにこんなにはしゃいでいられるのは、もともと彩性格だろうか?
そんな事を前でふざけあっているみんなを見ながら考える。
‥‥そういえば、彩は記憶が持たないのに勉強はとくいそうだった。
一体どれくらい努力したんだろう?
それとも、前の学校では今やっている範囲はとっくにやっていたとか?
まぁとにかく、今のところ病気のことで大きな障害はなさそうだ。
「っ!」
そんなことを考えていると急に顔に水がかかった。
あ、もうついたのか。
「憐斗、難しい顔すんなよぉ!」
「そーだそーだ!爺さんかっ!」
純太と圭の言うとおり、最近考え事ばっかしてる気がする。
きっと早起きのしすぎのせいだ。

