「憐斗くん」
帰りのHRが終わるとすぐに声をかけてきた彩。
「どした?」
「今日も帰り案内してくれる?
昨日行ったっていう蛍が見える川も!」
ニコニコしながら言う彩は三輪と圭にも声をかけ始める。
「えっと、麗奈ちゃんと圭くんも一緒にどう?
もっとみんなとお話したいんだけど‥‥」
「彩〜
私のことは麗奈でいいってば!」
三輪はもちろん行くよっ、と笑いながら圭の背中を叩き
「あんたも行くよね」
黒い笑顔で凄んだ。
「あったりまえだろ!
彩ちゃんに誘われたら断れるわけねぇし」
それに気付かず意味不明な理由で了承した圭も圭だ。

