――都内某所


『それでは,全日本暴走族連盟総長会議を始める』



真っ暗な会議室に巨大なスクリーンの明かりだけが放たれている。


ひとりの男が発言すると 辺りからは規則正しい拍手がなった。

その拍手は,日頃自分達が聞くようなものではなく、機械的な、固いものだった。




『今回は,全国トップ10以上の総長に集まってもらったが,ここで話すことは 決して口外するな。』

男の鋭い声に、その場に居る全員が背筋を凍らせる。


『『『御意』』』