そして私は遠い街に追放され、
それ以来エルナーがどうなったのかも知らされず、
ひとり静かに新しい生活を始めた。




その3ヶ月後、私は妊娠している事がわかった。




そう。あの晩愛し合ってできたあなたの子よ、エルナー。



私は愛しい我が子を「ミラ」と名付け、
名前も生まれも育ちも、そして勿論エルナー王との関係も隠して城下町に移り住んだ。



この金色の髪に見覚えは無い?

娘も同じような色なのよ。



私は城を恨む。
私の居場所を奪った彼の父を。
私の居場所を奪った彼の妻を。



ねぇ…私との愛を無かったことになんてしないで…