④オオカミさんのプロポーズ エリート課長の専決事項

__ふ、ふん。楽しそうじゃねえか。
 サスガはアホ同士、アホな会話してやがる。
 そういえば熊野の奴、しばらく見ないと思っていたがおととい出張から戻って来てたんだっけ。

 くそっ、あいつ…何気なく身体を触るんじゃない。いつまでも彼女の隣にいないで、早くその重たいケツを上げろっ__

 大神としては、楽しそうな輪に入りたいところだがそうもいかない。
 そうこうしているうちに、愚痴っぽい課長補佐に捕まってしまった。

「そうは言ってもねー、課長。我々も必死でやってるわけなんですよ~」
 絡み癖の泣き落としに、適当に相槌をうちながら、睨むように燈子のしぐさを追い続ける。

__ったく、アイツ相当飲んでるな。バスの中でも相当飲んでたくせに、いくら好きだからって、男ばっかの中なんだぞ。
 ……………。

 うおっ、あいつバカか!?
 こんな飲み会に浴衣なんかで出てきてる。
 ムネもはだけて、裾も割れて…
あれ、絶対見られてるだろ。せめて下にTシャツ着てこいっ__