「.........好き」 期待しちゃうから...。 あたし、ばかだから、期待しちゃうよ。 しゃがみ込んでしばらくの間、ずっとそこにいた。 「............好きなの」 小さく呟いたその言葉は、行き場を失うようにチャイムの音にかき消された。