少し走っていた足を遅めて、歩いて食堂に向かう。



...蘭、先行っちゃった。



ホント、食いしんぼうだな〜もう。



少し笑っちゃう。



向こうで手をブンブン振ってる蘭に気付いて、あたしは頬を緩めて歩いていた足を速めた。



ーーーーシャラ...



だから、財布に付けていたキーホルダーが落ちてしまったのは気づきもしなかった。





「あれ?今......」



それを拾ってくれたのは小鳥遊くんだってことも。