君に最初で最後の愛を


一瞬立ち止まったが、何ごともなかったように病室から出て行く。



...それから、自分がどうやって家まで帰ったのか覚えていない。



ぼすっとベッドに倒れこんだ。



ーーーー『後悔しないようにね』



ーーーー『過ぎた時間はもう二度と、元には戻らないんだからね』



......そんなこと、分かってんだよ。



「分かってんだよ...」



頭ん中がこんがらがって、頭が痛くなる。