君に最初で最後の愛を



少しでも呼吸しやすいようにリボンを外してボタンも第二まで外してやった。



...これで少しは呼吸しやすくなんだろ。






しばらくして救急車が来た。



無駄のない動きで雨宮を担架に乗せて、救急車の中へ入って行った。



「君もくるかい?」



1人の救急隊員が俺に聞いてきた。



少し迷ったが、なぜか俺は「はい」と答えていた。