君に最初で最後の愛を


「うん!ありがと!」



蘭の優しさが自分を惨めにしていく。






......本当は、蘭に病気のことを言っても大丈夫だって分かってるんだ。



でも。まだ心の中で弱い自分がいる。



離れていくのが怖くてたまらない。



強くなろうって決めたのに、全然なってないじゃん...。



「あっ!昨日の課題やってない!」



急に、蘭が声を上げたからビクッと肩が跳ねた。