君に最初で最後の愛を


泣きそうな蘭に、嘘をついている罪悪感が募る。



「......ううん。最近、貧血気味なんだよね。だから気付かなくて当然だよ」



それなのに、それでも嘘をつくあたしは最低だ。



嫌い。自分が嫌い。



「そうだったんだ...。だったら無理は絶対にしちゃダメだよ!辛くなったらあたしに言うこと!!」



蘭はこんなにもあたしのこと思ってくれてるのに。



ごめんね、蘭。



ごめん......。