君に最初で最後の愛を


「いいえ。てかさ君、うちのクラスに転校してきたんだよね?」



「あ、うん...そうだよ」



......なんかツレねぇな。



笑顔なのに、なんか...引っかかるんだよな。



「えーっと...何ちゃんだっけ?俺さそん時少し眠くてさー、名前覚えてないんだ。ごめんね?」



こんなのは言い訳。



ここの女の名前なんてほとんど覚えてない。



覚える必要がない。



だからこいつの名前も、聞いても無駄なだけ。


でも、今は話すのに必要だから。



そんだけ。