君に最初で最後の愛を

聡くんとはまだ曖昧な関係で終わりたくない。


「そっか、わかった。柚子ちゃんがそこまで言ってるのに、僕がそんなこと言うなんてよくないね、一緒にがんばろう」


先生の少し垂れた目尻がさらに下がってより優しい顔になる。


「はい!」


がんばろう。


大丈夫、前より強くなった。


今度はもう泣かないよ。