君に最初で最後の愛を




数十分で着いた病院はいつ見ても大きかった。



受け付け場所へ行き、受け付けを済ませると椅子に座った。



「...はぁぁ」



無意識にため息がでる。



『こいつになにかしたら、ぜってぇあんたらを俺は許さない』



あんな公の場で素を見せて、聡くんは大丈夫だったのかな。



だけど、嬉しかったな...。



そんなこと言われたら、少しくらい期待したっていいでしょう?



もう、これ以上何も望まないから...。



ねぇ、神様。



...あたし、生きたい。