君に最初で最後の愛を



それすらも名残り惜しい。



「うん......」



立ち上がって聡くんを見る。



「あー、もう。...なんて顔してんだよ」



ぐっと腕を引っ張られて唇が重なる。



そしてゆっくり、離れた。



離れ際に下唇を噛まれた気がした。



「また明日」



「うん。また明日...」



手も離れてあたしは病院へ向かった。