君に最初で最後の愛を



当然、あたしの顔は赤くなるわけで。



ばれないように柚子レモンをほっぺに当てる。



火照った頬にちょうどいい...。



少しの沈黙。なんだろう。全然苦じゃない。



むしろ、心地いいとすら感じる。



「......ありがとう」



「...別に」



柚子レモンの蓋をあけて一口飲む。



「おいしい」



思わず顔が綻ぶ。