君に最初で最後の愛を



「食堂にいんだろ?その子。さっさと渡してきちゃえよ」



「だな」



食堂に入るとほぼ席がなくなっていた。



「......ちょ、やっぱ先に飯買うか」



「......そだな」



そう返事しながらキーホルダーの持ち主を探していた。



後ろ姿しか見てねぇかんな...。



でも、髪が長くて色素が薄い茶色だった。



茶髪なんてここにはたくさんいんのに、染めてる感じは一切なくて。