君に最初で最後の愛を





...どれくらい時間が経ったんだろう。



数十分?...いや、もしかしたらそう思えるだけで数分かもしれない。



ただ無心に雨宮と唇を重ねていた。



雨宮はもう何も抵抗することなく、ただ俺に身を任せていた。



涙を初めて見せた雨宮に俺はどうしようもなく触れたかった。



......‘‘弱さ”というものを初めて見た気がして。


そっと唇を離すと至近距離で目が合う。