君に最初で最後の愛を



「話し逸らすなよ」



ぐっと強く両腕を押し付ける。



「いっ...」



雨宮が微かに顔を歪めて、体をよじる。



その顔を見たとき、何故だかめちゃくちゃにしたいと思った。



「言わないと...無理やりにでも言わせるけど?」



顔を近づける。



はっして顔を逸らす雨宮の髪から、柔らかい香りがして更に抑えが効かなくなる。