君に最初で最後の愛を



ぎこちなく頷いて今度こそ友達と教室に戻って行った。



*****



「ちゃんと来てくれたんだね」



俺のほうが雨宮のクラスより早く終わり、先に階段に座って待っていた。



少しうつむき加減で来た雨宮は、より小さく思えた。



「それでさ、さっそく聞きたいんだけど...」



雨宮の肩が強張る。



「昨日...俺のこと好きなのに付き合えない理由は?」



立ち上がって雨宮を見下ろす。